2022年4月から高校でも開始した新課程(現行課程)って何?|旧課程との違いを解説!

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この記事では、まず1.新課程とはどういったものかをご紹介します。

そして2.現行課程(旧課程)との違いについて教科別の変更点をご紹介します。

今回の新課程では、教科の学習内容が大きく変わるだけでなく、主要教科が追加されるなど、大学受験においてとても重要な変更が行われます。
新課程についてしっかりと理解した上で、大学受験に臨みましょう!

新課程とは?

「新課程が心配だ・・・」

そんな話を聞くことがあるかも知れませんが、一体新課程とは何のことなのでしょうか?
学生への影響はあるのでしょうか?

ここでは新課程が何なのかについて解説し、2022年高校2・3生への影響もお伝えします!

そもそも新課程って何?

そもそも、新課程とは・・・
新しい「学習指導要領」に基づく教育課程
のことを指します。

「学習指導要領」とは文部科学省によって定められていて、学校の教育方針のもとになるものです。
「学習指導要領」は約10年に1回変更され、その変更に伴って学校での教育課程も変化するのです。

社会の変化に伴って必要となるスキル・能力は変化していきます。その変化に対応する学校教育を施すことを目的として「学習指導要領」は改訂されています。

2020年には新しい「学習指導要領」の作成に伴って小学校に、2021年には中学校に新課程が導入されてきました。
そして、2022年からは順次高校にも新課程が導入されていきます。

要約すると、新課程は「社会の変化に伴った、学生の学習内容の変更」と言えるでしょう!

2022年の高校2・3年生はどうなるの?

結論から言うと・・・
2022年に高校2・3年生になる方々は現行課程のまま大学受験までを行う
こととなります。

新課程の内容に変更したり、追加で学習する必要はありません。

ただし、浪人する方は「情報」が受験科目に追加されるので注意が必要です!
内容は新課程のものとは違い浪人生向けのものとなり、得点調整も行われるそうです。
とは言うものの、実質負担増になることで覚悟しておきましょう!
(2022年3月時点)

学習指導要領改訂の3つの方向性

今回の学習指導要領改訂は3つの方向性で行われています。
それぞれを理解することで、どのような人として成長してほしいのかがわかります。
また、受験の目線で言うとどういった傾向の問題が今後増えてくるのかがわかるのでぜひ確認しておきましょう!

詳細については、「学習指導要領改訂の考え方」(文部科学省)を確認しておきましょう!

「何ができるようになるか」

一つ目のポイントは
何ができるようになるか
です!

社会の変化に応じて求められるスキルは変わっていきます。
その中でも筆者が特に気になった点は、
学びを人生や社会に活かす
未知の状況にも対応できるようになる
です。

より社会で生きていくために必要な知識・スキルを学習することのできる学習内容に教育課程が変更されていくことが期待されます

「何を学ぶか」

二つ目のポイントは
何を学ぶか
です!

現代の社会を生きていくために必要な知識・スキルを学習するためには既存の教育課程、もっというと教科・学習内容、では足りなくなってきています。

今回の新課程では、そこを補うために学習内容の変更、教科の追加が行われます
学生にとっては負担増になりますが、大学受験の視点で言えば周りも同じく負担増となっているので、早めに対策を始めること以外はあまり気にしなくても良いでしょう。
個人的にはむしろ社会に出てから学ぶことを先取りできてお得だとさえ感じてしまいます!

「どのように学ぶか」

三つ目のポイントは
どのように学ぶか
です!

具体的には、
「主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ ラーニング」)の視点からの学習過程の改善」
が行われるそうです。

効率を考えるとアクティブラーニングは非常に難しいもののように感じますが、もしうまく実現できたなら学生の能力は大きく向上されることが期待できると思います。

学生が自ら学習する姿勢が問われてくると思うので、積極的に学ぶ姿勢を意識すると良いかもしれません


教科別現行課程(旧課程)との変更点

ここまで新課程の大枠の変更について書いてきました。

ここからは、より大学受験に沿った形で各教科の変更点について解説していきます!
2022年以降の高校入学者は絶対に確認するようにしましょう!

国語

国語については「現代文」「古文」「漢文」という構成は変わりません。

内容の点で言うと、図表やその他の複合的な素材が使用されることが明示されている。

総合的には、大きな変更点はないですが、多角的な視点での出題が増えることに注意しなければならないでしょう。

数学

数学については大きな変更点が2つほどあります。

1つ目は、科目数の増加です。
現行課程の数学は主に数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの5つに分かれていましたが、現行課程以前同様、数学Cが追加されます。
数学Cについては理系が使用可能性があるため注意が必要ですが、負担増にならないケースも多いので志望大学で受験科目として必要か確認するようにしましょう!

2つ目は科目ごとの学習内容の変更です。
学習内容が追加されるのではなく、数学全科目での学習内容の割り振りが変わるイメージです。
そのため既存の数学Aと新課程での数学Aのように出題範囲が変わることもあるので過去の問題集やテキストの使用には注意しましょう!

詳細については、数研出版によるまとめ、「高等学校新学習指導要領数学について」を確認するとわかりやすく今回の変更点がまとまっています!

英語

入試科目上大きな変更はありません。

理科

入試科目上大きな変更はありません。

社会

社会については科目の大きな変更が行われます
大きくは今まで同様に地理・歴史・公民の3つに分けられますが、詳細が異なります。
以下では、詳細について現行課程の対応科目をもとにまとめていきます。

地理
地理総合(初級)→地理A+公民・歴史
地理探究(上級)→地理B

歴史
歴史総合(初級)→世界史A+日本史・公民・地理
日本史探究(上級)→日本史B
世界史探究(上級)→世界史B

公民
公共→現代社会
倫理→倫理
政治・経済→政治・経済

社会の変更点についてはEducationTomorrowの「2020年、次期学習指導要領~社会科、地理歴史科、公民科はどう変わるか」がわかりやすくまとまっているのでぜひみてみてください!

情報

「情報」が大学入試の新科目として追加されます!
内容については、新過程の必修科目「情報Ⅰ」が相当します。

新科目のため情報も少ないですが、大学入試センターにて大学入学共通テストのサンプル問題が出ているためどんなものか確認しておくと良いでしょう!
→「サンプル問題 『情報』

まとめ

この記事では、2022年から高校でも始まる新課程についての解説を書いてきました。
新しい時代に沿った学習内容を理解した上で、志望大学合格を目指しましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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