高校生になって、大学受験が近づいてくるにつれて出てくる悩みが、大学受験勉強と部活動の両立についてです。
家庭教師や塾での指導経験のなかでも、やはり、そういった悩みをもつ生徒さんや親御さんは多くいらっしました。
時には親御さんがお子さんと意思疎通が図れず、心の距離が生まれるといったこともありました。
この記事では、大学受験勉強と部活動の両立についてよくある質問7つについて回答していきます。
また、高校で硬式テニス部に所属し夜19時くらいまで活動していた筆者がどうしていたか、そして今振り返ってどうした方が良かったと思うか、についても書いていきたいと思います。
大学受験と部活動、どうしていくべきなのか困った時にはぜひこの記事を読んでいただきたいです!
そして、この記事が「どうしていくべきか?」の悩みを解決する一助になれば幸いです。
部活動が好きですが、やめて勉強に集中した方が良いですか?
A. 優先することを決めて、やめるべきかどうか判断しよう!
一番大事なのは、将来を見据えて何を優先するべきかだと思います!
あなたは何のために部活動を行っていますか?
あなたは何のために勉強していますか?
好きか嫌いかよりも、自分や周りを見てどうしたら一番人生の満足度が高くなりそうかを考えると良いかもしれません。
一方で好きなことを完全に抑え込んでまで他のことに集中するのは難しいことです。
ストレスを効率的に発散できずに失敗してしまっていては結局満足度は下がりそうですよね?
バランスを考えて、必要であれば部活動を続け、必要なさそうであれば辞めてしまって問題ないと思います。
筆者の場合:部活動は高校3年生の夏まで続けていて、後悔はなし!
筆者は冒頭でも書いた硬式テニス部に3年間所属し、最後の夏まで全力で取り組んでいました。
部活動に所属していた理由は大きく3つあります。
1つ目は、テニスが好きだったということです。
好きなことをすることで良い気分転換になっていたんだと後になって気づきました。
2つ目は、運動をしていたかったということです。
将来の健康を維持するために、高校では運動する習慣はつけておきたいと考えていました。
また、運動をすることはストレスの発散にもつながっていました。
3つ目は、人間関係を学ぶ良いコミュニティだと考えていたことです。
高校を卒業してからはコミュニティが与えられることは少なく自分から手にしていかなければなりません。
その前身として、他人との関わり方を高校で学ぶには部活動は最適である、という親のアドバイスに感謝しかありません。
筆者は現役で大学受験に失敗しても、高校時代部活動を続けていたことを後悔していません。
その理由は、受験に失敗した理由が部活動やっていたからではなく、筆者は部活動を続けたことで得たものが多くあるからです。
部活動が忙しくて授業に集中できません。どうしたら良いでしょうか?
A. 部活動の時間と授業の時間以外の時間の使い方を見直そう!
部活動が忙しくて授業に集中できないと言う生徒の多くは、それらの時間以外の時間の使い方に問題があることが多いです。
というのも、基本的に毎朝早朝から部活が開始し、夜も遅くまで練習しているような場合でなければ、授業に集中できる生徒が多くいるのが現実だからです。
厳しい言い方をしますが、部活動や授業以外の時間を無駄に過ごしてしまっているなということに心当たりはないでしょうか?
部活動をしている人は、勉強できる時間がすくないからこそ大学受験勉強の基本である学校の授業に集中して効率で勝負していかなければならないのです!
勉強や部活動だけに関わらず受験期はその他の時間にもメリハリをつけて行動するようにしましょう!
筆者の場合:塾を軸にメリハリのある生活を送る
筆者は学生時代地元の個人塾に通っていました。
その塾は一つ以上、授業を受講していればいつでも学習スペースとして利用して良い場所でした。
そこで、部活動後はすぐに塾に行き閉まるまでいると言うルールを自分の中で設けました。
塾は22時〜23時に閉まっていたので、帰ってからは基本的に次の日の支度をして即就寝していました。
そのため、次の日の授業にはすっきりとした頭・気持ちで参加できていたため、授業中は学生生活中1度も寝ることなく集中して過ごせていました。
筆者が自分の中にルールを設けてメリハリのある生活を送れたのは、友人のおかげである部分も大きいです。
まず、部活内の数人の友人と毎日同じような生活を送ることで、塾に行くモチベーションを保てていました。
塾についてしまえばあとはやるしかないですからね!
(実は塾の行き帰りの友人との会話や食事などが1番のモチベーションだったりします。笑)
加えて、筆者の場合は友人に切り替えがものすごくうまい人がいたことも大きな要素でした。
彼を真似しているうちに、自然と切り替えるのが上手くなり、授業にも集中できるようになりました。
彼は今でも人生で尊敬している人の一人ですが、そういった方が皆さんの周りにいる場合は真似をしたり、どうやっているのかを聞いてみるのも非常に良いと思います!
部活後、疲れたあとでも勉強に集中するにはどうしたら良いですか?
A. 無理はせず、最大限の成果が出せるように自己管理しよう!
どれだけ切り替えが上手くなっても、疲れている時は集中力が続かなくなるものです。
そんな時に有効な2つの方法をここでご紹介します!
一つ目は、「自分が手をつけやすい勉強から始める」です!
部活後疲れている時はどうしても体が重くなり気分が沈みがちなものです。
そういった時には、自分の手をつけやすい勉強から入りましょう。
「始めてしまったら、思ったより長い時間勉強できた!」と言う経験をされた方も多いと思います。
つまり大事なのは、勉強を始める時のハードルを下げることになるのです。
具体的には、自分の好きな教科や得意な教科から始めるのがオススメです!
二つ目は、「無理せずに休息を取って切り替える」です!
どうしても、疲れすぎているなと感じる場合には、無理をせず一旦休息を取ることをおすすめします。
食事を摂ったり、お風呂に入ったり、一旦仮眠をとるのも良いと思います。
「勉強量が少なくなってしまう。。。」と思われた方は、大学受験における勉強の質と量の話(執筆予定)をご覧いただければと思います。
無理に量を増やすよりも、質を上げてから立て直した方が良いことはよくあります。
筆者の場合:とにかく無理をせず、効率的に取り組む!
筆者も部活動を全力でやっていたため、しばしば疲れで集中力が切れることがありました。
そういった時は上記2つの方法、「自分が手をつけやすい勉強から始める」と「無理せずに休息を取って切り替える」、を意識して効率的に行動していました。
まず、「自分が手をつけやすい勉強から始める」でいうと、1日の学習スケジュールの中から、その日の気分で手がつけやすいものから始めていました!
勉強は初めが肝心なので、手をつけやすいものから始めることで、うまくペースづくりをしていました。
「無理せずに休息を取って切り替える」でいうと、2つやっていたことがあります。
一つ目が、「50:10勉強法」です!
「50:10勉強法」とは1時間のうち50分勉強して10分休憩する、という学校のスケジュールのような勉強方法です。
人間の集中力は45分〜90分が限界と言われています。
50分やって10分休憩することで無理なく集中力を維持できるため、休憩なしでやるよりも結果的に窮している量は多くなるのです。
二つ目が、5〜15分の仮眠をとることです!
どうしても集中できないと言う場合には、「50:10勉強法」の10分をうまく活用して仮眠をとっていました。
仮眠をとることで集中力が向上することは昨今よく言われていることです。
実際に、効率アップを狙って会社や学校でもお昼寝の時間が取り入れられているようです。
無理をせず、最大限のパフォーマンスが出せる工夫をするのが大切です!
いつ休憩していますか? / いつ休憩をとるのが良いですか?
A. 移動時間を休憩時間にするのがオススメ!
普段の生活の隙間時間を休憩時間にするのがオススメです!
例えば登下校中の移動時間中や学校の休み時間、お風呂に入っている時やトイレに行く時間などを意識的に休憩時間とするとうまくオンオフの切り替えができて、ゆっくりとできると思います。
特に移動時間中の休憩はおすすめで、移動時間中にだけ好きな音楽を聞いたり、動画を見たり、ゲームをしたりなど自分の好きなことをするのは良い気分転換になります!
勉強する時間がないという方も同じですが、大事なのはどうやったら時間を作れるのかを考えることです。
時間が足りないのは皆一緒です。
その中でもうまく時間を使った人が勝負に勝つのです!
筆者の場合:友人との会話でリラックス&リフレッシュ!
移動時間を休憩時間にするのがおすすめと言っていましたが、筆者もうまく移動時間を利用することで疲れを軽減できていたと思います!
上記以外にも、移動時間に友人と会話するのも良いかもしれません。
筆者の場合、部活後はすぐに塾に直行するのが基本だったため、その間の時間で部活動の仲間と喋ることでストレスを発散できていました。
一緒にいて楽しい人と隙間時間中に過ごすこともぜひ考えてみてはいかがでしょうか!?
眠気がきてしまいます。どうしたら良いでしょうか?
A. 眠気のコントロールが大切! ただし、無理は禁物。
部活生にとっての強敵は、TVやスマホではなく睡眠欲である人も多いかもしれません。
勉強と部活を両立させるためには、この眠気をコントロールすることが大切です!
例えば、部活後ご飯を食べて、お風呂から出たら、急に強い眠気に襲われる方も多いのではないでしょうか?
その場合、まず、無理をして勉強するのはやめましょう!
健康に悪影響で、無理したところで勉強が頭に入ってきません。
そういった方は、予定の組み替えをしてみてはいかがでしょうか?
ご飯を食べて、お風呂から出たら眠くなってしまうのであれば、ご飯の前にある程度勉強をしてしまうのがオススメです。
もし、どうしても汚れていたり汗をかいた状態で過ごすのが耐えられない方はご飯は後回しにして、先にシャワーだけ浴びてから勉強するのもオススメです。
やはりここでも、「どうやったらうまくできるようになるのか?」という考え方が大切なのです。
筆者の場合:部活後、絶対に塾に行くことで寝られない環境を作る!
眠たくなるのであれば、寝られない環境を作り出すというのも一つの手かもしれません。
筆者は、部活動後に絶対に塾に行くことで「やるしかない環境」を作り上げていました。
塾に行ってしまえば、周りが努力している中で必然的にモチベーションも上がるものです。
しかし、どうしても眠い時はやはり仮眠をとっていました。
5〜15分の仮眠をとることですっきりとした状態で次の勉強に入ることができました。
勉強の時間がありません!部活動をしていて、勉強する時間はあるのでしょうか?
A. あります!
結論は、大いにあります!
基本的には部活動が終わってから勉強をする時間はあるでしょう。
みなさんは、部活動後、何をしていますか?
1分単位で考えてください。
勉強できる時間はありませんか?
多くの人は自分の時間の使い方を振り返ると2時間〜4時間ほどはやらなくても良いことをしています。
その時間を勉強時間に当てることが大切です。
また、隙間時間の活用も重要になってきます。
寝る前、朝起きた時、移動中、休み時間中、トイレの時、お風呂に入っている時・・・。
勉強できる時間は山ほどあります!
普段から時間を意識して行動してみましょう。
考えてみると勉強できる時間は多くあるので、最後は結局「やるか、やらないか」ではないでしょうか?
筆者の場合:勉強時間は作れていたが、隙間時間は・・・
筆者の場合、遅くて19時に部活終了後23時までは塾にいるようにしていたので、毎日3時間以上は勉強の時間を確保できていました。
一方で、隙間時間や帰ってからの時間は基本的に休憩に使っていたため、まだまだ勉強できる時間はありました。
当時の自分は塾で23時まで勉強することで満足してしまっていたので、隙間時間をうまく活用することを教えてあげたかったです・・・。
普段から時間を意識し、時間は作るものとして自己管理していくことはとても難しいですが、大切なことなのです!
部活動後は勉強のやる気が出ません!モチベーションの上げ方を教えてください!
A. 周りの人や切り替えをうまく活用しよう!
部活動後の、勉強のモチベーションを上げる方法は2つあると考えています。
1つ目は、周りの人を活用することです。
特に部活の仲間と一緒にモチベーションを上げていくのはとても有効です。
例えば、部活の人と点数を競い合うのが良いでしょう。
勝負事なので燃えるところや、仲間の良いところを取り入れられるなど多くのメリットがあります。
2つ目は、集中モードとオフモードを切り替える方法です。
勉強をする時は集中モードに入って、全く喋らず周りを見ないという方法は周囲に邪魔されない勉強法です。
環境的に周りに流されてしまいそうな時は、自分の中で踏ん切りをつけて「ここからは周りとじゃれあわない!」、と自分のことに集中するのが大切です。
切り替えは将来にも役立つ大切なスキルなので、受験期に体得しておきましょう!
ただし、急に完全に無視してしまうと気味悪がられるので、話しかけられた際には、「一旦集中するね!」などと言うようにするのが良いでしょう。
筆者の場合:部活の仲間とうまくモチベーションを維持!
筆者は部活動の仲間のおかげでうまくモチベーション維持ができていました。
「周りの人を活用する」でいうと2点していたことがあります。
1つ目は、部活内の人とテストの点数の競い合いをしていたことです!
周りと比べることで自分の実力を確認しつつ、闘志を燃やしながらモチベーションを維持することができました。
2つ目は、部活後、部活の仲間と一緒に塾に行き同じ時間に帰るということをしていました!
行き来を共にすることで、勉強を決まった時間まで毎日やることをうまく習慣づけすることができました。
「集中モードとオフモードを切り替える」では、部活の仲間に切り替えがとても上手な人がいたのでその人を真似することで最終的には非常にうまく切り替えをできるようになりました!
今は人と話す時間(休憩時間)・勉強する時間(集中する時間)というのを自分の中で勝手に決めることで、周囲から悪い影響を受けずに勉強の時間を確保することができました。
今考えると部活の仲間から多くを学び、高め合っていたのだなと感じます!
まとめ
今回は大学受験勉強と部活動の両立についてよくある質問7つについて回答してきました!
記事の中では、同じような話が度々出てきているかもしれないですが、それはその話がそれだけ役に立つということ!
この記事を読むことで、部活動と勉強の両立は可能であることはわかると思います。
自分にとっての優先順位や生活のバランスを考えて何が最適か周りの人と話し合ってみるのも良いでしょう!