受験生のお子さんがいらっしゃる親御さんはどのようなサポートができるのか気になっている方が多いです。
できるだけ子供の邪魔をせずに、最大限の手助けをしてあげたいと思うのが、親心です。
しかし、実際にはうまくサポートできずに後悔される親御さんが多いだけでなく、むしろ悪影響を与えてしまうようなことも少なくありません!
この記事では、実際に大学受験を経験した受験生たちが受験期に親にしてほしかったこととしてほしくなかったことをまとめています。
最後にはシチュエーション別の対応方法もまとめてあるので、この記事を参考にして親子で合格を勝ち取りましょう!
嬉しかった親のサポート
ここでは大学を実際に受験してきた当時の受験生が実際に親にしてもらって「嬉しかった」という、親のサポートを時期ごとにご紹介します。
実際に子供たちは受験期にどういったことを親にしてもらえると嬉しいのか、生の声を見ていきましょう!
受験期全体を通じて
どの大学・学部に入ればいいか一緒に考えてくれた
何が向いているかわからなかった時に学部の特徴や就職の時にどのくらい有利かなどを教えてくれた。一つ一つの大学の看板学部や試験の難易度なども一緒に調べてくれた。学部の特徴を知れたので選ぶための指標となった。
好きなものを食べさせてくれた
受験期でのモチベーションとなっていた大きな要素の一つは日々の食事でした。好きなものを食べることで頑張れましたし、頑張ろうと思えました。
どうやったら志望校に合格できるかを一緒に考えてくれた
「どうしてできないんだ!」と否定的な意見を言うのではなく、「どうしたら志望校に合格できるか?」を私と一緒になって考えてくれたことでポジティブな姿勢でいれました。また、親のアドバイスは役に立つ時も多く、悩みを解決してくれる時も多くありました。
塾や勉強スペースに送り迎えしてくれた
私はほぼ毎日、塾か公営の学習スペースで勉強していました。しかし、家からは近くなく自力だと片道で20分以上かかってしまうため、正直かなりの負担となっていました。受験期の途中から車で送り迎えをしてくれるようになり、時間を節約しモチベーションの維持をすることもできました。忙しい中、送り迎えをしてくれた両親に感謝しかありません。
入学試験直前期
健康に配慮してくれた
試験直前期と言うことで体調面を気遣ってくれました。普段の食事のバランス(生ものを避けるなど)を考えるだけでなく、病気にかからないように薬を準備してくれたおかげで、無事体調を崩さずに受験することができました。
よく頑張れと応援の言葉をかけてくれた
ラインで頻繁に元気にしているか、ちゃんとご飯を食べているか、大変だと思うけどもう少しだから頑張ってね、など応援の言葉を送ってくれた。
試験当日の確認を何度もしてくれた
入学試験前に持ち物や受験場所、行き方などを一緒に何度も確認してくれたことで、当日焦ることなく落ち着いて試験会場に向かうことができました。忘れ物の多い自分にはとても心強いサポートでした。
入学試験中
試験日は何があっても対応できるように同伴してくれた
実家が遠かったため私を心配して親が予定を空けて、試験に同伴してくれたことはとても嬉しかったです。「何があっても手助けする」という言葉は、試験当日の不安を一掃してくれました。
嫌だった親の言動
受験期全体を通じて
ご飯を用意してくれない日が多かった
もともと私の親はあまり料理を作ってくれる感じではありませんでした。ただ、受験期は親の手料理が元気の源の一つになっているということをわかってほしかったです。
リビングでテレビを見ていた
私の家では、リビングが学習スペースになっていましたが、家族がテレビを見ていると釣られて見てしまうことも多くありました。また、テレビを見ないようにしていても、やはり集中できていなかったように感じます。
他の人と比べられた
学校の友人であれ、親の友達の子供であれ他の人の話をされるのはプレッシャーになりますし、気持ち良くありませんでした。他の人の話が自分に当てはまることは少なかったですし、参考になることも多くありませんでした。
入学試験直前期
いつどの大学を受けるのか把握していなかった
試験まで1週間を切って「いつどこを受けるの?」と聞かれた時は驚きました。子供がどこを受けようとしていて、いつその試験があるかはしっかりと把握しておいてほしかったです。自分に興味がないのかなと思ってしまいました。
入学試験中
併願校で満足された
併願校であった青山学院大学に受かった時、母が驚き大喜びしてくれていたのはとても嬉しかったです。ただ、第一志望は別に受けていたので、そこで満足してほしくなかったです。
親にしかできない大切なこと
大学受験について基礎知識を得ること
大学受験は受験生一人では突破することは叶いません。周りのサポートなくして最大限のパフォーマンスを発揮することは難しいのです。受験生にとって一番信頼できる「周りのサポート」は誰でしょうか?それは親御さんです。その親御さんができる限りのサポートをするためには、一緒に受験するくらいの気持ちなって知識を得ることが必要ではないでしょうか?
大学受験手続きのサポート
大学受験の手続きは受験生からすると複雑で手間のかかる「やりたくない作業」です。お金のことや文字の多さに嫌気が差してしまうものです。子供を甘やかしすぎるのも良くないですが、親がやらなければいけないことも多く存在するので受験の手続きに関することは代わりにやってあげると良いかもしれません。ただし、手続きの進捗状況などは受験生も気にしているので、常に共有してあげるようにしましょう!
子供を信じてあげること
子供のことを信じてあげることはとても大切です。不安になってしまって、「勉強しなくて良いの?」や「大丈夫なの?」などといった言葉を発してしまうと、子供たちも不安を感じてしまいます。何か言ってしまいたくなる気持ちもわかりますが、必要以上に声がけしないよう気をつけましょう。
受験後のご褒美を用意する
受験後にご褒美を用意するのは良いかもしれません。どんな結果であれ、頑張ったことを認め、ご褒美をあげることは次のステップへのモチベーションにもつながります。事前にお子さんが欲しがっている物や行きたがっている場所などを把握しておくと良いかもしれません。また、合格したらご褒美をあげると伝えておくのも良いかもしれません。賛否両論あるかもしれませんが、個人的には辛い時でも勉強を頑張れる要因の一つになると思っているので賛成です。
親が絶対にやってはいけないこと
真っ当な理由のない否定
お子さんの努力を、ただ否定するのはやめましょう。
多くの受験生は、彼らの人生でいちばんの負担を抱えながら最善を尽くそうと努力していることを忘れないであげてください。できないところを責め立てるのではなく、大変な環境の中で頑張っていること・成長しているところを褒めてあげましょう。親からの率直な賞賛はとても嬉しいですし、モチベーションにもなるものです!
また、できれば困っているところをどうしたら改善できそうかお子さんと一緒になって考えてあげるようにしましょう!受験生は限られた環境下で最善を尽くしますが、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。どうすればより良くできそうか考えてくれる存在は大切でありながら、外にはなかなか本当に親身になってくれる人がいないのが事実だと思います。
価値観の押し付け
いろいろ言いたくなる気持ちはよくわかりますが、希望や価値観の押し付けにならないように注意しましょう!
経験や知識が多いのはご両親ではあると思いますが、何がお子さんにとっていちばん良い選択かは、お子さん自身が決めることです。ご両親が良いと思っていても、お子さんが納得していなかったがために結局両者とも納得のいかない方向へ進んでいくことも少なくありません。
お子さんがどうしたいかをよく聞き、その道を手助けする、また、視野を広げるようなアドバイスができるのが親であり、親しかいないのではないでしょうか?自分の経験から最大限の「サポート」ができるようにしてあげましょう!
他人との比較
他人との比較はプレッシャーになるだけではなく、参考にならないことも多く、良いことが少ないです。
他人にはお子さんのクラスメイトや兄弟、親戚や友人の子供だけでなく親本人も含まれます。
この中でも特に自分とお子さんを比較するのは控えた方が良いでしょう。というのも、受験のシステムや大学の難易度・内容などは大きく変化している部分があります。「自分達の頃は・・・」という話は言ってしまいがちですが、実際にはあまり役に立っていません。
他人との比較は役に立つことがあるのも事実です。どうしても他人との比較をする場合は、お子さんの受験環境に合わせて役に立ちそうな部分だけ切り出して伝えてあげるのが良いでしょう。
関心がなさすぎる
受験生が感じるいちばん悲しいこととして親の受験に対する無関心が挙げられています。
まず、受験生にとって人生でいちばん大切なイベントである大学受験に対して親が無関心であることは、自分自身に対しても関心が薄いと捉えられてしまいます。親御さんが直接協力できることは多くあるはずなので、過干渉にならない程度にお手伝いしてあげることが大切です。
そして、親の無関心は受験生にとって大きな負担になることにもつながります。というのも、受験生は正直なところ受験勉強をできるだけこなすことで精一杯です。その他の事務手続きなどは親に協力してもらえると非常に助かるものなのです。
まとめ
この記事では大学受験生が考える「受験期に親にしてほしいこと・してほしくないこと」について書いてきました。
お子さんが必要としそうなサポートを見極めて、ぜひ1番の心強い味方になってあげてください!