2025年から大学入学共通テストに追加される「情報」ってどんな教科?|新課程での学習内容と入試問題について解説!

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「高等学校指導要領」の改訂に伴って、2022年の高校1年生から新課程が始まります!
さまざまな変更が見られる中一際話題となっているのが、大学入学共通テストへの教科「情報」の追加です。

この記事ではまず、1.そもそも新課程で何が変わるのかについて解説します。
次に、2.教科「情報」の変更点について確認します。
そして最後に、3.大学入学共通テストでの出題内容と例題を紹介します。

新課程の施行によって大学入学共通テストに追加される「情報」がどういった教科で、どんな内容が出題されるのかしっかりと把握しておきましょう!

そもそも新課程で何が変わるのか?

新課程とは?

そもそも、新課程とは・・・
新しい「学習指導要領」に基づく教育課程
のことを指します。

社会の変化に伴って必要となるスキル・能力は変化していきます。
その変化に対応する学校教育を施すことを目的として「学習指導要領」は改訂されているのです。

2022年からこの新しい「学習指導要領」に沿った新課程が順次高校にも導入されていきます。
新課程は「社会の変化に伴った、学生の学習内容の変更」と言えるでしょう!

補足になりますが、2022年に高校2・3年生になる方々は現行課程のまま大学受験までを行うこととなります。
新課程の内容に変更したり、追加で学習する必要はありません。
ただし、2022年に高校2年生以上の方で、浪人する方は「情報」が受験科目に追加されるので注意が必要です!

全科目の変更点等、新課程の詳細については以下の記事で書いているのでぜひ確認しておきましょう!↓
2022年4月から高校でも開始する新課程って何?|現行課程(旧課程)との違いを解説!

教科「情報」の変更点

新課程の施行にあたって各教科で変更が行われる中、大学受験上最も衝撃的なニュースがあったのが教科「情報」です。
ここでは実際、教科「情報」にどのような変更があったのか解説していきます!

現行課程(旧課程)からの変更点

画像出典:文部科学省「高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)」

新課程では現行課程の科目改変が行われます!
現行課程での科目、「社会と情報」と「情報の科学」での学習内容がまとめられ、「情報Ⅰ」という新科目として生まれ変わります。
また、「情報Ⅰ」の発展的な内容を扱う科目として「情報Ⅱ」が登場します。

これはつまるところ、現代に沿った内容にするために教科「情報」では学習内容の大幅な増加と高度化が起こることになります。
今回の新課程施行で大学入学共通テストに新しい6教科目として「情報」が追加されることも決定しているため、早めからの丁寧な対策を心がけましょう!

情報Ⅰはどんな科目?

画像出典:文部科学省「高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)」

「情報Ⅰ」では大きく以下の4つのことについて学ぶことになります。

  1. 問題解決
  2. 情報デザイン
  3. プログラミング
  4. ネットワークとデータ

これらの学習を通して、ある事柄を情報とその関係性の視点で捉え、情報技術を適切かつ効果的に活用することで問題解決力を育むことがこの教科の目的となっているようです。

また、この「情報Ⅰ」は共通必履修科目となっているため、全員が必ず学習しなければならないことになります。
今までの教科「情報」では学習内容にプログラミングを含まない「社会と情報」を選択することでその学習を避けることができていましたが、今後はプログラミングを学習内容に含む「情報Ⅰ」が必修となったことで学習を避けることができなくなりました。

最後に、大学受験の観点で言うと、「情報Ⅰ」は国公立の大学受験で必須科目になります
というのも、国公立大学を受験するための第一次試験にあたる大学入学共通テストで、「情報Ⅰ」の受験が必須となることが先日決定しました。

情報Ⅱはどんな科目?

画像出典:文部科学省「高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)」

「情報Ⅱ」では大きく以下の3つのことについて学ぶことになります。

  1. データ
  2. プログラミング
  3. 人工知能

これらの学習を通して、より難易度の高い問題解決に向けて、情報システムや多様なデータを適切かつ効果的に活用する力やコンテンツを創造する力を育むことがこの教科の目的となっているようです。

この「情報Ⅱ」は「情報Ⅰ」とは異なり、選択科目となっているため、全員が必ず学習するものではありません。

最後に、大学受験の観点で言うと、「情報Ⅱ」は必要性が低い科目になりそうです。
大学入学共通テストにも、「情報Ⅱ」の内容が出ることはありません。

大学入学共通テスト出題内容

ここまで新課程の施行による、教科「情報」の変化を見てきました。
最後に大学入学共通テストの出題内容について確認します。
早めの段階から少しでも実践に備えておきましょう!

出題内容

現在(2022/3/23)、大学入学共通テストでの出題範囲は「情報Ⅰ」の内容となる方針です。
そのため、大学受験のことを考えるのであれば、特に大学入学共通テストで情報が必須となる国公立大学受験者は、「情報Ⅰ」の内容に注力して学習していくべきだと言えるでしょう。

例題(サンプル問題)

最後に、実際に「情報」でどのような問題が出されるのかについて確認しておきたいと思います!

下の画像の通り、大学入試センターの方から、「試験問題について,具体的なイメージを共有するため に作成・公表」した、サンプル問題が出ています。

画像出典:大学入試センター

現時点(2022/3/23)では画像の問題(1年度分)が公開されています。
全容については以下のサイトから確認できるため、この機会に一度目を通しておくのが良いでしょう!↓
情報 サンプル問題ー大学入試センター

まとめ

教科「情報」は新しい時代を生き抜く上で、必須となる知識やスキルを学習でき非常に有用です!

その一方で大学受験の観点で言うと、国公立大学の受験では大学入学共通テストでの「情報Ⅰ」受験が必須となり、受験生の負担が実質増えることが決定しました。
今後はより計画的に、早期から受験対策を始めることが求められるようになるでしょう。

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