大学進学を目指す人にとって、入試は非常に重要な試練です。
近年では大学入試も多様化し、一口に「大学入試」と言っても、さまざまな種類の入試があります。
本記事では、大学の入試方法について、主なものを3種類ご紹介します。
それぞれのメリット・デメリット、対策方法についてもご紹介します。
入試方法の種類や特徴、それぞれの違いに注目いただければと思います!
大学入試の種類
大学入試には、大きく分けて3つの種類があります。
1.一般入試
2.推薦入試
3.AO入試
それぞれの入試の特徴や違いについて、以下で詳しく説明します。
一般入試
大学一般入試とは、日本の大学に入学するための一般的な入試のことを指します。
一般入試は、高等学校を卒業した者や同等の資格を持つ者が受験資格を持ちます。
一般入試の試験内容は、主に「大学入学共通テスト(旧大学入試センター試験)」と「大学が独自に作成する試験」の2つの種類があります。
「大学入学共通テスト」は、国が主導して行われる全国統一試験であり、数学、英語、国語、理科、社会(、情報)科目から構成されます。
大学入学共通テストについては以下の記事で詳しく説明しているので内容を確認しておきましょう!
大学入学共通テストとは? 〜一次試験・センター試験との違いは?〜
「大学が独自に作成する試験」は、大学ごとに異なりますが、一般的には、学科に関する知識や、思考力、表現力などを評価する試験が行われます。
※大学入学共通テストを一次試験、大学が独自に作成する試験を二次試験とする大学も多いです。
また、一般入試では、高校の成績や出願者の志望動機、面接なども重要視される場合があり、これらの評価によって、合否が決定されます。
推薦入試
推薦入試は、高校の先生や大学の教授などが推薦する受験生の成績や人物像を評価して、入試を行うものです。
一般入試よりも学校側が受験生を評価するため、受験生の個性を重視した評価が行われます。
推薦入試では、大学が定めた基準を満たした学生が推薦され、推薦を受けた学生は、一般入試と同じように面接や試験を受けますが、合格基準が一般入試とは異なる場合があります。
なお、推薦入試は、大学ごとに試験内容や募集定員、推薦の枠数などが異なるため、詳細は各大学のホームページや入試案内などを確認する必要があります。
AO入試
AO入試とは、日本の大学入試の一つの方法で、学生の個性や特色を重視し、学生自身が自己PRを行うことで大学入試を受験する方法です。
※AOとは、「Admissions Office」(入試担当部署)の略語からきています。
AO入試では、学生が自己PR用のエッセイや面接などの出願書類を提出し、大学がそれらを総合的に評価して合否を決定します。
一般的に、AO入試では高校の成績よりも、学生の自己表現能力や志望動機、社会貢献などの活動経験が重視されます。
なお、AO入試は推薦入試と同様に、大学ごとに試験内容や募集定員、出願締切などが異なるため、詳細は各大学のホームページや入試案内などを確認する必要がありますので注意しましょう!
各入試のメリット・デメリット
それぞれの入試には、メリット・デメリットがあります。以下に詳しく解説します。
一般入試のメリット・デメリット
一般入試のメリットとデメリットは以下のようになります。
【メリット】
- 入試科目や問題の範囲が明確になっているため、準備しやすい
- 大学が定めた基準を満たせば、誰でも受験できる公平な入試方法である
- 高校の成績が合否に大きく関わることがあり、高校での勉強がしっかりできた学生は有利になることがある
【デメリット】
- 一般入試は受験者が多く、合格競争率が高いため、合格が難しい場合がある
- 学生の個性や特色を評価する余地が少なく、成績や試験の結果によって合否が決まるため、学生の実力が見えにくい場合がある
- 大学によっては、志望理由や自己表現能力が重要視される場合もあるが、一般入試ではそれらを評価する機会が少ない場合がある
一般入試は、公平で明確な基準がある入試方法ですが、合格競争率が高く、学生の個性や特色を評価する余地が少ない入試方法と言えるでしょう。
推薦入試のメリット・デメリット
推薦入試のメリットとデメリットは以下のようになります。
【メリット】
- 推薦者からの推薦状や推薦書があるため、高校の成績だけでなく、学生の個性や特色が評価される
- 一般入試よりも合格率が高い場合がある
- 推薦者からの推薦状や推薦書があるため、大学とのつながりができることがある
- 推薦入試の合否が出るのが比較的早いため、一般入試に失敗した場合でも遅れずに進路が決まる場合がある
【デメリット】
- 推薦者が必要であるため、推薦者がいない場合は受験できない
- 推薦者からの推薦状や推薦書によって合否が決まるため、推薦者との人間関係がうまくいかなかった場合は合格できない可能性がある
- 推薦入試の場合でも、一般入試と同様に大学によっては合格競争率が高く、合格が難しい場合がある
- 大学によっては、推薦入試の募集定員が限られているため、募集人数を超えた場合は選考が厳しくなる場合がある
推薦入試は、学生の個性や特色を評価して合否が決まるため、一般入試よりも有利になる場合があります。
しかし、推薦者が必要であるため、推薦者との人間関係や募集人数などの要素によって合否が決まる点に注意が必要です!
AO入試のメリット・デメリット
AO入試のメリットとデメリットは以下のようになります。
【メリット】
- 学生の個性や特色を評価することができるため、高校の成績が芳しくない場合でも合格する可能性がある
- 学生自身が志望動機や自己PRを作成することで、大学に自分自身をアピールする機会がある
- AO入試の合否は、一般入試や推薦入試に比べて割合的に多くの受験者が受けるため、合格率が高い場合がある
【デメリット】
- AO入試の募集人数が限られているため、合格競争率が高い場合がある
- AO入試は、大学ごとに出題範囲や試験内容が異なるため、準備するのが大変である
- AO入試の出題範囲が広いため、対策をしっかりと立てないと合格が難しい場合がある
AO入試は、学生の個性や特色を評価することができるため、成績が芳しくない場合でも合格する可能性があることがメリットとして挙げられます。
一方で、AO入試は、出題範囲や試験内容が広いため、準備が大変であるというデメリットもあるため、適切な対策が必要です。
また、AO入試の募集人数が限られているため、合格競争率が高くなることがある点も注意が必要です!
入試対策の方法
大学入試に合格するためには、入試に対して効果的な対策が必要です。
以下に、入試対策の主な方法を7つほど紹介しますのでここから対策を始めましょう!
- 基礎学力の向上
大学入試には、高校で学んだ基礎学力が必要となります。
入試に出題される範囲を把握し、復習や演習を繰り返して基礎学力を確認することが重要です。
また、予備校や家庭教師などを活用して、理解が不十分な部分を補強することも有効です!
- 受験校や学部の選択
大学入試に合格するためには、受験する学校や学部の選択が重要です。
自身が志望する学部や将来の進路を考慮し、入試要件や過去の入試傾向、学部の特色などを調べ、適切な選択を行う必要があります。
進路選択については以下の記事で解説していますのでぜひ確認してみてください!
高校生が進路選択で知っておくべき進路の決め方のポイントと注意点|進路が決まらないを解決!
大学進学以外の高校生の進路一覧表:専門学校や就職、フリーター、自営業、海外留学など
- 模擬試験の受験
模擬試験は、実際の入試に近い形式で出題されるため、入試本番に向けて効果的な対策となります。
模擬試験を受けることで、実際の入試での不安要素や苦手分野を把握することができます。
また、受験することで、時間配分や答案の書き方など、受験技術を身につけることができます。
模擬試験は予備校や自宅で受験することもできるため積極的に活用しましょう!
- 入試問題の分析
入試問題の分析は、入試対策において重要な要素です。
過去の入試問題を分析することで、出題傾向や問題の傾向を把握することができます。
また、入試問題の傾向をつかんだ上で、対策を立てることで、入試本番での正確な解答力を身につけることができます。
入試問題の分析には、予備校や塾の過去問題集、インターネット上の入試問題集などを活用しましょう!
- 記述式試験の対策
大学入試には、記述式試験が出題されることがあります。
記述式試験では、文章力や論理的思考力が求められるため、対策が必要です。
記述式試験の対策としては、入試問題の分析を行い、問題文を正確に理解し、必要な情報をまとめることが重要です。
また、筆記具の使い方や書き方、構成の仕方なども練習することで、記述式試験に対する自信をつけることができます!
- 面接試験の対策
面接は、AO入試や推薦入試などの入試方法で重要な役割を持っています。
面接では、受験生の人物像や志望理由が評価されるため、事前に自己分析を行い、自分自身の強みやアピールポイントを把握することが大切です。
また、模擬面接を行ったり、面接の練習をすることで、緊張感を払拭し、自信を持って面接に臨むことができます!
- 自己分析の重要性
自己分析は、入試対策において非常に重要な要素です。
自分自身の強みやアピールポイントを把握することで、入試で自己アピールすることができます。
また、自己分析を通じて、将来の進路や志望する学部・学科などについても考えることができます。
自己分析には、模擬面接や模擬試験を通じて、自分自身の強みや課題を洗い出すことが重要です!
まとめ
大学入試にはさまざまな方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
適切な入試方法を選択し、効果的な対策を行うことが合格への近道です。
まずは自己分析をしっかりと行い、入試に臨むようにしましょう!