この記事では、まず1.模試の判定の概要について説明します。
そして2.模試の判定ごとの合格率と実際についてお教えします。
この記事は主に高校3年生・浪人生向けですが、高校1・2年生用にも判定からわかることを書いておきますのでぜひ参考にしてみてください!
模試判定の概要
まず、皆さん!
模試の判定は何を元に決めているかご存知でしょうか!?
成績表には、「A」「E」などと書かれていてよくわかりません。
しかし、模試の判定の基準や判定から分かることについて知っておくと、模試の見方が大きく変わり、受験生にとって有用な指標となるでしょう!
そこで、ここでは模試判定の概要をご紹介します!
模試の判定について友達に説明できるくらいには知識をつけておきましょう!
模試の判定とは?
まず、模試の判定とは・・・
「模試の成績をもとに志望校の合格可能性を示したもの」
のことを言います。
各社が作成する模試では、得点から学生の偏差値を算出しています。
実はこの志望校判定は、過去の模試の受験生の偏差値とあなたの偏差値を比較した志望校への合格傾向となっているのです!
(例:去年偏差値50だった生徒は60%〜80%が合格した→偏差値50はB判定)
判定については、アルファベット表記でA・B・C・D・Eの5段階となっていることがほとんどです。
各評価についての合格率の目安は大体決まっていて、どの模試を受けても基準は基本以下の通りになっています。
「A」・・・80%以上
「B」・・・60%以上
「C」・・・40%以上
「D」・・・20%以上
「E」・・・20%未満
あらかじめお伝えしておきますが、模試で合格・不合格が決まるわけではないので、判定はあくまで参考として扱うようにしましょう!
模試の判定からわかること
模試の判定からは大きく3つのことがわかります!
判定に一喜一憂するのではなく、これからどうしていくかに繋げるようにしましょう。
1.志望校の合格率
判定を見ると、すぐに志望校の合格率がわかります。
模試以外では志望校の合格率を把握するのは難しいためここでしっかりと把握するようにしましょう!
注:模試の判定はその時の得点と過去のデータを比べているだけで、判定で合格・不合格が決まるわけではないので注意しましょう。
2.全国のレベル
模試の判定は,1年前とはいえ受験生のデータを元にしています。
そのため、判定からは全国のレベルがわかります。
良い意味でも悪い意味でも驚くことはあるかと思いますが、敵は学校の中だけではないことを理解する良い機会になると思います!
3.自分のレベル
2でお伝えした通り、模試からは全国の受験生のレベルを把握することができます。
これは言い換えると、自分のレベルがわかることにもつながります。
判定が全てではないですが、自分のレベルを測る材料として有効活用しましょう!
【高校1・2年生向け】模試の判定からわかることと信頼度
ここまでは概要についてお伝えしてきましたが、ここから先は模試の判定ごとの合格率と実際について2回の受験経験と数多くの指導経験からお伝えします。
まずは、高校1・2年生向けに模試の判定からわかることと信頼度について説明したいと思います。
先にお伝えすると、実は、高校1・2年生と高校3年生・浪人生では模試からわかることととその信頼度が大きく異なります。
それぞれ見ていきましょう!
1. 模試の判定からわかること
高校1・2年生が模試の判定からわかることは全国のレベルと自分のレベルの2つです。
全国の中で自分がどのくらいのレベルにいるのか把握しましょう!
一方で、志望校の合格率はほぼ分からないと言っても過言ではないでしょう。
理由については「判定の信頼度」に書いていますが、高校1・2年生は特に一喜一憂してしまわないように気をつけましょう!
2. 判定の信頼度
1.でお伝えしたように判定の信頼度はあまり高くないのが事実です。
というのも高校1・2年生だと、受験に必要な学習内容の一部しか終わっていない状況で各学年向けの模試はそのペースを踏まえて作成されています。(高校3年生・浪人生用模試や大学別模試の場合は信頼度は高いです!)
そのため、今後の努力次第で大きく上振れる可能性もありますし、逆に追いつけなくなって下振れる可能性も大いに秘めています。
時間も多く残っている高校1・2年生だからこそ、その時の結果に左右されずにこれからどうすればより良い結果を出せるか考えることが大切になってくるのです!
3. 判定の実態(体感)
参考までに、A判定の方はそこから大きく落ちることはないと思われます!
引き続き第1志望校合格を目指して頑張りましょう。
E判定の方は努力が必要ですが、志望校に合格できないことは全くありません!
筆者の経験上、1年間努力し、最適な勉強法で対策をすれば志望校は誰にでも目指せます!
ステップアップしていくためにどうすればより良い点数が取れるのか考えていきましょう。
模試の判定ごとの合格率と実際
さて、いよいよ本題ですが、
模試の判定ごとの合格率と実際について
見ていきたいと思います!
自分の現状をしっかりと把握し今後の指標として模試を活かしましょう!
A判定:合格率80%以上
A判定は合格率80%以上です!
5人に4人以上が合格するということになります。
実際に、A判定を継続的にとっている高校三年生・浪人生は、基本的にその大学は合格します。
ただし、受験する大学が難関になればなるほどA判定の信頼度は下がります。
難関大学を受ける受験生は慢心しないよう注意しましょう!
また、A・E判定は他とは違う特徴もあります。
それは、A判定についていえば、上限がないということです。
どれだけ頑張って点数が高くてもA判定までしか取れないということです。
自分がA判定のどのレベルのにいるのかによって比較的余裕があるのかないのかの判断は変わります。
そのため、全国の受験生内の順位にも注目するようにしましょう!
B判定:合格率60%以上
B判定は合格率60%以上です!
60%を低く感じますか?それとも高く感じますか?
B判定以上は十分に合格する可能性のある数字です。
実際に合格する人は半数より多いと感じます。
倍率が1.7倍以上の入試であれば戦えることもわかりますね。
注意点としては、まだまだ上がいるということといつ自分が判定が落ちるかも分からないということです。
本番まで気を抜かずに、特に苦手分野を克服することをお勧めします。
C判定:40%以上
C判定は合格率40%以上です。
ここからは雲行きが怪しくなってきます・・・。
ただし受からないこともないことは事実です!
(実際に高校の友人は東京大学文科1類がC判定でしたが、無事現役で合格していました。)
チャレンジするには良いかもしれませんが、その年に大学に合格したいのであればその他の候補(滑り止め含め)も考えておくようにしましょう。
実際には、やはりC判定は50%は受からない印象を受けます。
受かる人もいるけれども落ちる人の方がやや多いという感じです。
C判定の学生は、時間があるのであればまず学習範囲を全て網羅することから始め、得意分野を力づけることから始めるのがお勧めです!
D判定:合格率20%以上
D判定は合格率20%以上です。
その大学への合格は0ではないと言った感じです。
こちらも、チャレンジするには良いかもしれませんが、その年に大学に合格したいのであればその他の候補(滑り止め含め)も考えておくようにしましょう。
実際は、4〜5人に1人(20%〜25%)は受かるかなという印象です。
一般的な受験年数である1〜2年を想定すると、合格率としては決して高くない数字であることがわかると思います。
D判定の学生は学習の思考法を洗練させていく必要があると思います!
なぜ?を念頭に置いて、自分の中にある勉強法が良いか?という質問に答えられるように勉強しましょう。
E判定:20%未満
E判定は合格率20%未満です。
率直にいうとかなり厳しいです!
チャレンジするには良いかもしれませんが期待はほとんどできません。
実際は、E判定の合格率は10%にも満たないように感じます。
ただし、私立大学になるとE判定でもチャレンジする人が多い分、たまたま受かる人も出てくるのだと思います。
あまりあてにはしないようにしましょう・・・。
また、A・E判定は他とは違う特徴もあります。
それは、E判定についていえば、下限がないということです。
自分がどれだけできていないのか分かりづらいということです。
ただし、一般的にE判定の受験生は勉強方が確立できていなかったり、単純に努力不足であることがほとんどです。
本気で受かりたいのであれば、この機会に自分を見つめ直すようにしましょう!
ここからが再スタート地点です!
まとめ
この記事では、模試の判定は実際にあてになるのか書いてきました。
模試の判定は、今後の指針を立てるために非常に役に立ちます。
しかし、良い意味でも悪い意味でも模試の判定で合格・不合格が決まるわけではないので、あくまで参考程度にするようにしましょう!